アレルギー反応               

 ▼ゆで卵の実態▼

「ゆで卵は最悪だよ」
牛乳問題を指摘したアメリカの研究者は、こう指摘した。

学校給食の献立にも、運動会や遠足のお弁当などにも
手軽で使いやすく、栄養価もあるとして広く利用されていた。

しかし、研究者は
「パパイン酵素で実験を」提案した。
このパパイン酵素とは、パパイヤに含まれる各種酵素である。
中でも、タンパク質を分解するプロテアーゼと脂肪を分解するリパーゼは、
パパイヤに含まれる機能性物質としてよく知られている。

ゆで卵の成分は、タンパク質である。
パパイヤに含まれるプロテアーゼで、
ゆで卵のタンパク質の分解実験をしてみればすぐ分かるという。
早速、ゆで卵の実験に取り組んだ。


     {卵の分解実験}  手順
  手順1.  2つのビーカーに200ccの水を入れる。それぞれに青パパイヤをすりおろし、20gずつ加える。
  手順2.  1つのビーカーには、生卵の白身を20g入れてかき混ぜる。
  手順3.  他方のビーカーには、ゆで卵の白身を20g入れて小さくつぶしかき混ぜる。
  手順4.  2つのビーカーを35〜40℃の保温気に入れて、24時間後に観察する。

     実験結果
       予想してた通り、生卵の白身はパパイヤに含まれる、プロテアーゼ(パパイン酵素)で分解しているのが確認できた。
       全体が水に溶けているような状態になっていた。
       一方、ゆで卵の白身はあまり分解していなかった。かなりの量がビーカーの底に沈殿し残っていた。


私たちの体の中では、
タンパク質を酵素プロテアーゼで分解し、
低分子化する仕組みが存在する。

パパイヤの酵素と人間の体の中で作られる酵素が、
全く同じ働きとはいえないが、
少なくともゆで卵の白身は分解しにくいことがわかった。
アメリカの研究者が指摘したのはこのことであった。

従って、卵は生か半熟で食べたほうがよいということになる。
そういえば、
日本の食文化は、
茶碗蒸し、玉子焼き、などは
ふわっとした状態で料理されている。

納豆に生卵を混ぜて食べることや、
目玉焼きも半熟のほうが料理上手とされていた。

きっと、昔の人たちは、生活の知恵でなんとなく知っていたのだろう。


よく考えてみると、
強く固まったゆで卵を食べだしたのは、
学校給食の時代からである。

ひょっとしたら、
卵の消化不良が続いていたのかも知れない。
そうだとすれば気になるのは、
消化不良になっている卵のタンパク質を、
腸内の悪玉菌が餌にして活動する。
結果、人間にとって歓迎されない分解物やガスが発生する。
そんな事を何回か繰り返していると、
やがて人間の体内で拒否反応が生じてくる。
卵のタンパク質に対するアレルギー反応である。


日本各地で発生している子どもたちの
卵アレルギーの原因については、
まだ科学的に解明されていない。
従って、本人が卵を食べないように
自己防衛するしか方法がなく、現実は大変な苦労が続く。

もし卵アレルギーの原因の一つに
ゆで卵の問題があるなら、いたたまれない。

科学的な証明は不十分ではあるが、
その可能性について検討する必要がある。


少なくとも、牛乳アレルギー、卵アレルギーの
子どもたちが増え続けていることは事実である。
その原因が十分に解明されていないため、予防対応が全くできていない。
アレルギー問題は、複雑なメカニズムが存在しているし、
少しでも手がかりを探る必要がある。
そういう意味で、アメリカの研究者が指摘した
タンパク質の消化不良問題は、
一つの手がかりと考えることが出来る。