代替医療

欧米の医学界が注目



近代西洋医学では限界があるため、昨今のアメリカなどは医師が治療に際して、
患者の意志に添えるよう選択させる事が行われている。
「西洋医学(薬)で治療しますか」
「漢方(東洋医学)で治療しますか」
「両方を併用しますか」
このような問いかけが医師から患者に伝えられ、
患者自身が選択するが、
選択に際してはさまざまなアドバイスが行われるし、
患者が納得しなければ、セカンドオピニオンをも薦める。

こうした流れは、近代西洋医学では限界があることに気付き、
この西洋医学に変わるものとして、
欧米では15年前から代替医療(代替療法)の研究が進んできた。
代替医療は補完医療とも呼ばれ、
インドや中国など世界各国の伝統的医療が中心となっている。

この代替医療は、
天然の栄養素を用いる栄養療法、
薬用植物を用いるハーブ療法、
食事療法をはじめとして、アロマセラピー、整体、指圧、温泉療法などと
幅広い療法を包括しているという特徴がある。


代替医療の特徴

@ 病気の予防と治療の両方をカバーする
A 西洋医学による治療よりも、副作用が少ない
B 西洋医学による治療よりも、優れた効果を生み出すことも少なくない

などです。
このため、西洋医学の欠点を補い、
西洋医学を超える可能性を持つものとして、
注目されているのです。


代替医療で用いられる主な療法

植物・土壌・動物が持つ天然の栄養素を用いる
栄養補助療法
薬用植物を用いるハーブ療法
食事療法
アロマセラピー
整体・指圧
鍼灸
足裏マッサージをおこなうリフレクソロージ
呼吸法
気功・太極拳
ヨガ
温泉療法
心理療法
睡眠療法
音楽療法
ハンドセラピー※

※てかざし・手当て・ハンドパワーなどともよばれている。
手から出る波動または極微細粒子のエネルギーを用いた療法



日本でも始まった研究



日本でも9年前の1998年に代替医療学会が発足し、
一部の大学や研究機関でこの分野の研究が少しずつ始まったところである。

この研究は西洋医学を否定するのではなく、
西洋医学と代替医療それぞれの長所を組み合わせた医療を
「統合医療」と名づけ、
世界中で統合医療の研究のための組織作りが始まった。

これからの目指すべき方向は、
統合医療が正しい方向といえるのではないだろうか。



目を見張る各国の伝統医学



インド古来の伝統医学である「アーユルヴェーダ」や
中国の伝統医学である中医学では、
食養生、薬草、またヨーガや気功による呼吸法、
精神のリラクセーション(緊張緩和)、
鍼灸、指圧などいろいろな手段で、
まず病気にかからない健康な心身を維持することが、
最も重要な事とされています。

病気にかかった場合でも、
西洋医学のように部分的な分析で薬に頼ることなく、
人体を包括的、全体的に掌握し、
これらのさまざまな方法を用いて
元の健康状態に戻そうとします。
すなわち、人体の神経系、免疫系、内分泌、
つまりホルモン系の三大ネットワークを総体的に理解していくのが
インドや中国の伝統医学(東洋医学)の基本です。


近年、西洋医学の行き詰まりに気付いた欧米の医師たちが、
この東洋の体系的な医学の素晴らしさを認識し、
代替医療の中心として取り入れるようになりました。

薬草・薬用ハーブなど薬用植物の研究に関してはドイツが最も進んでいます。
ドイツでは30年以上も前から、
さまざまな病気の治療に薬草が使用されています。

脳梗塞や痴呆などの脳循環不全には、
中国で古くから使われている
イチョウの葉のエキスが他の化学薬品以上に
有効である事が確認され、
多くの患者に処方され使われています。

感冒の治療には北米の「エキナセア」という
キク科の薬草が使用され、効果があります。

不眠にはカノコソウ(ヴァレリアン)
頭痛にはペパーミント・オイル
うつ状態にオトギリソウ(セントジョンズワート)
肝障害にオオアザミ(ミルクシスル)など

多くの薬草が臨床使用されて、
その効果も満足のいくものであることが証明されています。

こうした東洋医学が見直される中で残念なのは、
日本の伝統医学です。
日本の医学は江戸時代までは漢方が中心でした。
医師は中国渡来の薬草や、日本の山野に生息する薬草・野草を調合し、
薬として患者に投与していたのです。

しかし、残念な事に、明治維新を境に
日本古来の伝統的医学は姿を消し
今では民間伝承的な知識が、口伝えで受け継がれているに過ぎません。

高血圧や化膿には、ドクダミ
下痢には、ゲンノショウコウ
腹痛や風邪に、ヨモギ
肝障害に、タンポポやアザミ

などが長い間、日本人に親しまれてきていたのです。


病院で使えない薬事法の壁



現在日本では、一部の漢方薬を除いては、
欧米のように薬草成分や栄養成分で作られた製品が、
病院や診療所では処方されません。
薬事法という法律で、医薬品として認められないからです。

医学部の学生が受ける講義でも、薬草学や栄養学はありません。
医学生はそうした知識を持たず医師になります。
そのため製薬会社で作られる化学薬品以外の知識がなく、
化学薬品が体を治すと信じているのです。

多くの人から
「そんなにいいものなら、どうして医師が使わないのですか?」
と問いかけられる事がありますが、答えは
「日本が遅れているのです」


代替医療の未来は



いずれにせよ、当分の間は、薬草や栄養成分に関しては、
栄養補助食品である「サプリメント」として、
街の販売店や通信販売で入手する以外には方法はないでしょう。

私も栄養素や薬草が、人体の不調(病気)の原因を解決するという不思議な力を
多くの人たちの実例で経験してきました。
サプリメントを上手に使えば、
予防もある程度は可能だと考えていますし、
不調の改善も可能であると思っています。

私の経験としても、父親が80歳のときに進行性がんになったのですが
抗がん剤は使わず体内改善のための栄養補助療法を行い、
7年元気に生きてくれました。
最後の4ヶ月は老衰状態でしたが、
がんの痛み苦しみも出ずに
笑顔で別れができました。

世界の先進各国には、
西洋医学では治療が見込めない
進行がん患者のための代替医療施設があり
良好な治療成績を上げているといわれています。

治療内容は、今までに述べてきたような方法ですが一覧します。

食事療法
栄養素と薬草
気功や太極拳
瞑想
心理療法
温泉療法
運動療法
音楽療法

などです。

余命が短いと言われた場合でも、
かなり長く延命する例が少なくありません。

副作用の強い抗がん剤や放射線で、
残り少ない大切な時間を無駄にするような治療よりは、
はるかに優れていると思います。

日本では、医師が医療保険で認められていない
診療手段をとることには制約が多く、
代替医療の施設を造るのは困難な事と思われます。
しかし、一日でも早く、心ある有志たちが集まり、
代替医療を行う施設を実現させる日が来ることを願います。


がんの治療を
「ある程度自分で選びたい」とする人は69%
「医師に全てを任せたい」とする人30%
{2001年12月29日付、読売新聞より}




それが、やがては

未来の子どもたちに

美しい、環境に優しい、安全な国を

伝え残せることになる。