1.有 害 化 学 物 質(その1)


地球は合成化学物質に覆われた


現在の地球上では、数百万種類の合成化学物質が
製造されていると言われています。
そして、これらの合成された化学物質による汚染が、
年々進行の一途をたどっています。

特に第二次世界大戦後は化学産業の急速な発展で、
ガソリンや灯油、殺虫剤・除草剤などの農薬、
塩化ビニル(塩化ビニール)などから合成されるプラスチック類
食品添加物、合成洗剤、化粧品、医薬品、塗料、溶剤、重金属化合物などが
すざまじい勢いで開発され、製造されています。
今や私たちは、石油製品を中心にした科学物質の氾濫の中で
生活しているといっても過言ではないでしょう。


人類史初めての異物

塩化ビニルや、塩化ビニルから作られた物質を燃やすと発生するダイオキシンは、
毒性が非常に強く、最も恐れられている化学物質です。

1996年、アメリカのテア・コルボーン女史らは、
著書「OUR STOLEN FUTURE(奪われし未来)」のなかで、
ダイオキシンやポリ塩化ビフェニール(PCB)など、
環境ホルモンと総称される「内分泌かく乱物質」が
人体に及ぼす深刻な影響について警告し、
合成化学物質の恐ろしさを世界中の人に知らしめました。

空気、水、土壌、植物、動物、食物、衣類、住居、車等々、
生活環境のあらゆるものが有害化学物質に汚染されています。

有害な微粒子や分子が体内に侵入すれば、
病気が発生するのは当然です。
なぜなら、それらは人類の数百万年の歴史の中では、
かつて経験した事のない異物であり、
人体が十分に分解することや排泄する事ができないからなのです。

これらの物質は、
食物とし口腔粘膜や胃腸などの消化器官で吸収されたり、
体に直接触れるものは皮膚から、
大気中のものは肺や皮膚から取り込まれます。

皮膚は体を保護する膜なので、
外の毒物を遮断すると思っている人が多いですが、
実際にはそうではないのです。

分子量が200より小さい化学物質は
簡単に皮膚を通過し体内に侵入する可能性があります。

消化器官から吸収された物質は、
門脈を経由して必ず肝臓を通過するので、
かなりの部分が、肝臓が持つ解毒システムの作用を受けます。

しかし、口腔粘膜や皮膚や肺から吸収された物質は、
毛細血管を通り直接心臓にいき、
心臓から全身の器官へと広がるので、非常に危険です。


ベンゼンの分子量は78で、かつ発がん性を持つ物質です。
この物質は200以下の分子量なので、
簡単に皮膚をすり抜け体内に吸収されてしまう



分子は通常、幾つかの原子が組み合わさってできている。
最も軽い水素原子の重量を1とすれば、
炭素原子は12、酸素原子は16となり、
これらを合計して分子全体の重さを表した数字が分子量である。

例えば有機溶媒として用いられるベンゼンの分子量は
6個の炭素原子と、6個の水素原子で構成されているので、
分子量は12×6+1×6=78となる。

本文で
「分子量200以下は皮膚を通過する可能性がある」
と書いたが、
(社)日本芳香族工業協会の
「化学物質等安全データーシート」にも、
ベンゼンは
「皮膚から吸収され有害作用を及ぼす事がある」
と明記されている。

ちなみに、ベンゼンには、
発がん性のあることが立証されている。


"許容摂取量は"信用できるのか

世界保健機構(WHO)は、ダイオキシンなどの有害科学物質に関して
一日あたりの許容摂取量というものを決めている。

例えば、ダイオキシンの許容摂取量は
体重1kgあたり1〜4pg(ピコグラム。1pgは1兆分の1グラム)ですが、
この基準は単一の判断であり、単一では誤りでないかと思う。

しかし有害物質が、ダイオキシンだけならばこれでも良いが、
有害物質の種類は、何千、何万とあり
ダイオキシンのみが人体に影響するのではない。
しかも、ダイオキシンは非常に分解排泄がされにくく、
日々体内に蓄積されていきます。
したがってダイオキシンの許容量は0pgでなければならない。
日本はダイオキシンが野放しです。

表現を変えれば、
日本の国民全員が好むと好まざるとに関わらず、
ダイオキシンの人体実験に参加中でなのです。

体内に入ったダイオキシンなどの有害化学物質はゆっくりと、
しかし、確実に人体を蝕んでいきます。

原因不明の異常な病気が蔓延してきている原因がここにあります。


がん発生のメカニズム

がんは現在日本の死亡原因の第1位です。
3人に1人はがんで亡くなり、
30年後には2人に1人ががんで亡くなると予想されています。

がんの主原因は有害化学物質です。
日本は肺がんが増加しています。
一番の原因はタバコですが、
大気汚染も大きな原因となっています。

乳がんの急増は、
ダイオキシンなどの「環境ホルモン」であると
世界の環境医学の研究者たちは考えています。

有害物質は体内に侵入し細胞内に入ります。
そして、染色体や遺伝子(DNA)を傷つけます。
傷ついた遺伝子を持つ細胞は、
異常細胞へと分裂してがん組織へと発展します。

健康な体であれば、白血球の免疫が働いてその異常細胞を処理します。
しかし、体内が有害物質に汚染され免疫機能が低下していると、
白血球は正常に働くことができないため、異常細胞を処理できません。
そのためがん組織が増殖してきます。

がん細胞の発生と、免疫機能低下の二重障害でがんが進行します。


汚染の少ない地域はがんが少ない

世界でも、アゼルバイジャンやカラコルムなどの、アジア大陸内陸奥地は、
化学物質汚染がほとんどない地域で、がんも非常に少ない。

また、アラスカの有名な医師プレストン・プライス博士は

「アメリカの文明が入りこむ以前は、
アラスカ原住民イヌイットにがんはほとんどなかった」
と述べています。
イヌイットとは、少し前まではエスキモーと呼ばれていた。


アレルギー性疾患と有害化学物質

近年非常に増加したアレルギーの原因については、
いろいろな食物のタンパク質やダニや杉の花粉などがあげられている。
たしかに、抗原抗体反応の引き金である抗原となる物質である。

しかし、
本当の影の悪玉、真の原因は環境中の有害化学物質である。

アレルギーの代表であるアトピー性皮膚炎は50年前は存在しない。
50年の間にアトピー性皮膚炎が広汎に起きるのは何故か。

この50年間に変化したものといえば、
化学物質の増加による環境汚染以外は考えられない。
活性酸素や栄養異常やホルモン異常も関与してはいるが、
最大の原因は有害な化学物質であるといっても過言ではない。


免疫過剰反応で起こるアレルギー

人体には、自分にとって異質なタンパクを感知し
「有害な可能性がある」と判断すると、
これを排除する仕組みが働く。

これが免疫機能である。

この場合の異質なタンパク質を抗原、それに対し作り出される物質を抗体とよぶ。

そして、この反応自体を抗原抗体反応という。
ある種のタンパク質に対して抗原抗体反応が
過剰に起きてしまうのがアレルギーである。

発症のメカニズムは、以下の通りです。

@ 化学物質によって、
鼻粘膜、呼吸器粘膜、皮膚が傷んで弱くなり炎症が起きる
A 化学物質によって、
人体の免疫の働きが撹乱され、正常に機能しなくなる
B ダニや花粉、ある種の食物など、抗原となるタンパクが侵入すると
免疫反応が暴走を始める

つまり、鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎などの
アレルギー症状の根本的な原因は
「化学物質に体が傷つけられた」ことです。

そしてこのアレルギー反応が起きるのは、
体の中でも一番弱って過敏になっている部分です。

粘膜や皮膚が強くて抵抗力が十分あり、
免疫機能の暴走が起こらなければ、
たとえ抗原が侵入してもアレルギーは起きません。

反対に抵抗力がないときは、
はっきりした抗原や誘引がなくとも
アレルギーが起きることがあります。

したがって、化学物質を身の回りから排除して、
体に入れないようにすることで、アレルギーの予防が出来る。

また、アレルギーが発生している場合は、化学物質を排除しながら、
体内の血液を浄化することで、炎症が治まり免疫も正常に機能するので、
今まで食べられなかったものでも、食べる事が出来るようになります。


卵やそばや蟹やほこりが、
アレルギーを起こす原因ではないということを、
どうかしっかりと認識し、
最善の対処をする心がけをしてください。