科学(化学)を学ぼう




科学的基礎知識


2. 原子の構造と電子(e-)


全ての物質は、原子からできている。
この原子とは、どんな状態なのか、図は原子モデルを示したものである。


どこかで見た事があるのではないだろうか。

物質の基になっている原子は、
核を中心に小さな粒子が回っていると、イメージしてほしい。

核の周りを回っている小さな粒子を、
電子(e-)「デンシ」と呼び、マイナス電気を帯びた粒子である。
この電子(e-)が物質の性質を決める大きな原因になる。

この電子(e-)は、原子の外に飛び出し勝手にうろつく事がある。
また、大量にまとまって移動する事もおきる。

そこで人間は知恵を絞り、電子(e-)の移動をうまく利用して、
電気の流れを起こしたのである。
これが発電と呼ばれる操作である。

次に電子(e-)の流れを強力に飛ばす事を思いつき、
電子(e-)が当たると光るものを考えた。
これがブラウン管で、テレビ画面になる。
だから、テレビ画面には大量の電子(e-)がぶつかっており、
画面は常に電気を帯びているということが出来る。
事実テレビ画面は静電気を帯び、
画面を拭くとパチパチ放電する事がある。

この電子(e-)に関していい加減なセールストークが登場する。
「マイナスイオンは体に良い」というセールストークである。
この場合のマイナスイオンは、電子(e-)のことであり、
空気中に放電された電子(e-)がどれほど体に良いかは、不明である。

もし、本当に電子の放出が体に良いなら、
テレビ画面の前で両手を広げ、体いっぱい電子を浴びればよい。
逆に問題が発生する可能性がある。
なぜなら、大量に電子が移動すると電磁波が発生する。
電磁波を多量に浴びると、生体に問題が発生する。


また、「滝にはマイナスイオンが発生し、体に良い」という話まで飛び出す。
こうなると、科学よりも、信じる信じないの信仰レベルになってしまう。

マイナスイオンが体に良いといわれることには、
筋肉に弱い電流を流すと、
筋肉がほぐれということからスタートしていると思われる。

人間の体は、電子(e-)の移動で生命活動が保たれているとされている。

本当に放電子が良いなら、
空気が乾燥したときに発生する衣服の静電気は
最高なものという事になってしまう。
しかし、空気中に放電された電子(e-)で、
生命活動が変わるという医学的証明はされてはいない。

こうした説明は、
本来のマイナスイオンについて正しく認識してほしいからである。
未来の子どもたちを、非科学的なものの見方、
考え方で混乱させてはならないし、
真実を正しく伝える必要があるからなのである。



それでは、電子(e-)について箇条書きで整理してみよう。


1.原子は、中心の核と呼ばれる部分と、電子からできている。

2.電子はマイナスの電気を帯びており、(e-)で表している。

3.電子は、核の周りを回っていて、時々外に飛び出す事もある。

4.外に飛び出し、大量の移動すると電気の流れになる。


 
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