科学(化学)を学ぼう




科学的基礎知識


7.ミネラルとフルボ酸


海外に、ヒューミック・シェールと呼ばれる
古代植物の堆積層が存在している。
この古代植物堆積層に世界中が注目している。
ここに、イオン化されたミネラルとフルボ酸という物質が存在している。
そして、多くの企業が、
微量原子ミネラルとフルボ酸の商品化を目指して
さまざまに工夫をし始めた。
しかし、思うように商品化は進まない。

原因は、二つ存在する。
一つは、有害物質の除去技術の問題である。
もう一つは、フルボ酸の抽出技術である。

ヒューミック・シェールと呼ばれる古代植物の堆積層には、
60種類以上のミネラルが含まれている。
ところが、このミネラルの中に
水銀(Hg)、カドミウム(Cd)、ヒ素(As)、鉛(Pb)などの
有害ミネラルが含まれている。

日本の企業が、有害ミネラルが少ないから問題ないとして
商品化しようと試みている。
しかし、日本では魚を食べる事での水銀蓄積が問題になっている。
また、主食の米の中に含まれるカドミウムの問題も指摘されだした。
地域によっては、ヒ素の問題で井戸水を使用できないところも存在する。

こうした中で、たとえ微量でも有害ミネラルを含んだサプリメントが
利用されている状況は、基礎的科学知識がなさ過ぎる。
今、これらの企業は有害ミネラル除去に取り組んでいるが、
成功した事例はいまだにない。


そして一部企業は、解決しないまま、
良い部分を強調し、悪い部分を隠し、
サプリメントとして販売し続けている。

結局、ヒューミック・シェールの土が、
植物のミネラル肥料として商品化されているレベルで
とどまってしまっているのが現状である。


一方、フルボ酸の抽出に関しては、
日本がフルボ酸そのものの研究開発が遅れているため、
ことごとく失敗しいている。

しかしこのフルボ酸は、日本では非常に大きな役割を持つ。
それは実験でフルボ酸が水銀を吸着する性質のあることが、
確認されているからである。

フルボ酸は、植物が光合成によって作るとされている。
太陽の光は、フォトンと呼ばれるエネルギーを持っている。
植物は、このフォトンと葉緑素をうまく利用して、
二酸化炭素と水からでんぷんを作っているのである。

人間がこの植物の作用を解明できたら、
世界中の食糧問題はすぐに解決するであろう。
しかし、どんなに研究しても植物のように
でんぷんを作り出すことは可能となっていない。

最近では、植物が作用する原因は、
太陽エネルギーのフォントにあるのではと
研究されている。

一方、植物は何の目的でフルボ酸を光合成するのかが追研されている。
一番関心をもたれているのは、植物の根の働きに関することである。
陸上の植物や動物は海から進化して
陸上生活を送るようになったと考えられている。
そのため、陸上で生活をする多くの植物や動物は、
現在でも海との関係が続いている。

分かりやすい例は、ミネラルの問題である。
陸上で生活をする植物、動物と言えども、
海水中のミネラルと同じものを必要とする。
そのため、さまざまな工夫が始まったと考えられている。

植物は、土や岩石の中からミネラルを吸収して生命を活性化しようとする。
ところが個々で、大きな問題が発生する。
陸上の土や岩石の中に含まれているミネラルは、
他の物質との化合物になっていて、
なかなか水に溶けない状態になっている。
植物は、必要栄養素を水に溶けている状態で吸収する。
根は水分だけを吸収する仕組みになっている。
結果として、ミネラルなどは水に溶けた状態でなければ、
植物の根は吸収できないということになる。

ミネラルが水に溶けた状態とは、ミネラルのイオン化である。
多くのミネラルは、電子(e-)を放り出し、プラス電気を帯びた粒になる。
すなわちプラスのイオン化である。
この状態になると、ミネラルは水に溶け、
海水と同じような状態になることが出来る。


陸上進化した植物は、ミネラルをイオン状態で吸収する必要がある。
そこで、植物は工夫をした。その工夫とは、フルボ酸の光合成である。
葉緑素の多い葉で合成されたフルボ酸は、
そのまま植物の根に送られる。
植物は、根からフルボ酸を出し、土や岩石の合成物となっているミネラルを
溶かすと考えられている。すなわち、ミネラルのイオン化である。
こうして、植物は生命活動に必要な栄養分を吸収している。



ところで、私たち人間はミネラルをどのように確保しているのか。
私たちが必要とするミネラルも
植物のようにイオン化していなければならない。
だからといって、海水を飲んだり、ミネラル分の多い
岩石や石を食べても消化しないし、
化合物になっているミネラルをイオン化することはできない。

結局、人間は植物を食べてイオン化したミネラルを確保しているのである。
地球上の生命活動は、それぞれが役割を果たし、
うまくつながりを持っているのである。

近年、化学肥料による農業生産が続いた結果、
田畑の土地がミネラル不足になっている。
土がミネラル不足になれば、植物である野菜がミネラル不足になってしまう。
このミネラル不足を補うために
ミネラルを含んだサプリメントの研究が
盛んに行われている。
ここで必要なのは、ミネラルを豊富に含んだ土であり、
古代植物の化石や、堆積物である。
その代表的な場所は、アメリカのユタ州に存在する
ヒューミック・シェールと呼ばれる古代植物堆積層である。

世界には古代植物の堆積層が各地の存在しているが、問題はその品質である。

日本の場合、地熱や地圧で植物が
石炭のように炭化している。

カナダでは、
氷土にピートモスと呼ばれる状態で、古代植物が残っている。
しかし、凝縮されずサプリメントとして利用できるレベルではない。

ヒューミック・シェールと呼ばれる地層では、
炭化や化石化されず、
熱帯雨林の植物が乾燥された状態で保存されている。
そのため、イオン化されたミネラルやフルボ酸を豊富に含んだ地層である。

一見、良いことずくめのヒューミック・シェールであるが、
この豊かな土を生かす技術がなければ、「宝の持ち腐れ」である。
その技術とは、有害ミネラルの除去とフルボ酸の抽出技術である。


日本でも、大学の工学部の教授や民間企業の研究所の研究者たちが、
有害ミネラル除去技術の研究開発に取り組んでいるが、
残念ながら研究成果は出ない。

カドミウムを除去すると、
似たような元素のカルシュウムも除去されてしまう。

水銀やヒ素を除去する技術を開発しても、事業家に繋がらない。
理由は操作コストが高く、実用化できないとのことである。

そして有害ミネラル除去にてこずっている日本では、
フルボ酸についての研究は遅れており、科学的実証はできていない。

つまり、現在の日本では、残念ではあるが
大学や企業の研究技術では、ピンポイントのサプリメント開発はできても、
ヒューミック・シェールの土に含まれるようなミネラルを多く使う
多目的応用性の出来るサプリメントは開発できない。


フルボ酸がミネラルや栄養素を
人間の細胞内に誘導していると言われている。
フルボ酸には関心があるが、商品化レベルにはないと信じていた。

しかし、日本では考えられない事が世界では起きていた。
アメリカの企業が、ヒューミック・シェールを使い、
フルボ酸を含む商品を開発していたのである。

ヒューミック・シェールを商品化しているとなると、
フルボ酸の抽出技術と有害ミネラルの除去技術が存在している事になるし、
日本の科学研究技術の数十年先を歩んでいる事になる。

しかし、日本の学者や研究者たちは、
「あり得ない」「考えられない」の連発である。

しかし、現実に商品化されている以上、
後は自分で確かめるのが、最善な方法である。



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