1.免疫の仕組み

私たち生命力は、無限の力を持っているわけではない。
環境に対しても、細菌やウイルスに対しても全ての人が一定の限界を持っている。
風邪や肺炎はウイルスに対する抵抗力が失われたときに発病する。

人間の持つ免疫力が低下すると、細菌やウイルスの活動が抑制できなくなる。

例えば、冬場の寒い中に薄着でいると、体温が低下して免疫力が落ちてしまう。
このときに風邪の菌やウイルスが入ると、病気になる。
このように人間の免疫力は以外にもろい面があるが、
免疫は細菌やウイルスなどから自然に私たちを守るシステムで、
その中心になって活躍してくれるのが白血球である。


2.免疫を高めることは

免疫の仕組みには、大きく二つの働きがある。

一つは、細菌やウイルスのように外からの侵入を守る働きがある。
もう一つは、自分自身の体の中で作られた不要なものを処理する働きである。

その代表的なものが、がん細胞であり、活性酸素と呼ばれる物質である。
だから健康であるということは、免疫の仕組みがきちんと働いていることになってくる。

この「きちんと働く」ということはなかなか理解しにくいが、
この後を繰り返し読み直してでも理解してほしい。


今まで多くの人は、「免疫力は強ければよい」と受けとめていたであろう。
これは多くのところで、「免疫をあげる」とか「免疫を強くする」といわれ、
結果「免疫力は強ければよい」となってしまっている。

しかし、
「免疫はバランスです」「免疫がきちんと働くことと強すぎることは別です」
免疫が強すぎて過剰に反応した場合、アレルギー反応につながりやすい。
また、強すぎる免疫は、自分自身をも傷つけることにもなり、
さまざまな問題が発生してくる。


リュウマチを研究している医療関係者が
「リュウマチ性疾患は、免疫の過剰反応の可能性がある」
との説明をしている。
原因不明とされているリュウマチも、免疫の混乱として追及されている。

「免疫を上げるは」免疫力が低下してる人に対してで、
老化とともに低下する場合が多い。
そこで、どう補うか工夫する必要があり、
結果免疫を高めるとか強化すると表現しているようである。

さらに、ストレスや睡眠不足も免疫力を低下させる原因で、現代人の宿命でもある。
その宿命をカバーするため
「免疫の強化」が一般化され「免疫力は強ければいい」と
理解されてしまった。

もともと人間は、簡単に病気にならないように進化してきた。
そして地球上で生きるため免疫という仕組みを身につけた。
しかし、現代人の多くは、化学の発達とともに、
この免疫の仕組みに赤信号が点滅し始めた。

この赤信号に対して、健康食品やサプリメントなど、
「免疫力を高めて」とさまざまに工夫がされ始めている。
そして、免疫をきちんと働かせ、病気にならないようにとの考えが広がっている。

これは予防を優先する考えで、世界では予防医学として進んできている。
しかし、日本では治療優先の考え方が強く、予防優先の考え方にはならない。


その根底には、

医療保護の体制と製薬会社を守る

医療利権が根強くある。



ハワイの日系人の「川柳の会」から情報誌で発表される。少し紹介してみたい。

「日本人、薬を抱えてどこへ行く」 

これには日本人が薬を抱え天国に向かっている風刺漫画が添えてあったそうだ。
現地では山ほど薬を抱えた日本人の姿は、異様なようだ。

反対に日本人から見ると、
アメリカ人が食後やたらにサプリメントを飲む姿が、異様に見える。

日本では、たくさん薬をもらって病院から帰るのが当たり前になっているからだと思う。

今後は、薬に頼るかサプリに頼るか市民レベルで論議になるであろう。

そのとき忘れてならないことは、
「人間は、免疫によって健康を保っている」
ということである。

知らないということは、誤った判断をしたり勘違いしたままで、生活することになる。
知らないことは、恐ろしいことで、恥ずかしいことといえる。
少なくとも私たち大人は、子どもたちに対し
「免疫」についてある程度の説明ができる知識を持つことが必要であり、
何が本当かを知ることからスタートしてほしい。

将来海外で「日本人、毒も薬も、ごっちゃまぜ」と皮肉られないようにしてほしい。


私たちは、自己防衛しか方法がないと考えるべきで

もっとも有効な手段が体質改善である。

そして、安全でバランスの良い栄養補給である。