石 油 化 学

■ 複合汚染        

スーパーで売れているシャンプー、リンス、練り歯磨き、台所洗剤、洗濯用洗剤、
殺虫剤、防臭剤、薬、化粧品などなど
どれを取り上げても石油製品が主流である。
そして、食品添加物、防腐剤、安定剤、酸化防止剤、
着色料、甘味料、一つ一つ取り上げたら切がない。
日本の社会は、石油化学にどっぷり漬かり込んでしまっている。
安く、便利で、安定した商品が消費者に大歓迎されているのである。

世界では、こうした石油化学による合成化学物質が、
子どもたちの発達障害に結びついているとして、製造中止が相次いでいる。
先進国と呼ばれる経済発展国の中で、
日本が一番そうした取り組みを行っていないと指摘されている。
少なくともドイツなどと比べたら、相当な落差である事は、誰もが認めるところであると思う。

特にこの安全の基準の差を痛感するのは、「有害表示指定成分」で、成分数は国によって異なります。

ヨーロッパ(ドイツ)・・・・・約5000種類
アメリカ・・・・・・・・・・・・・・・・約800種類
日本・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・103種類

これを見ても、明らかに日本は基準が甘すぎるし、
環境保護を叫びながら毒性のあるものを平気で使い使わせる世の中で、
日本人の有害物質の摂取量が多すぎるといえるし、
日本が「汚染大国」などと、不名誉なレッテルを貼り続けられている原因です。

ドイツでは、
「プロピレングリコール(PG)」・「ラウリル硫酸ナトリウム」は、
人体に有害なので
使用禁止になっています。
そして、ヨーロッパでは規制されているのに、
日本で規制していない約4900種類の「有害指定表示成分」が、
『無添加』として野放し状態で使用され続けています。

無添加=安全ではない事を知ってください。

日本は、流産・奇形児の発生率が、世界で2番目に多い国です。
      (ちなみに、1番目はベトナムです)

このように、石油化学による合成化学物質は、このままで良いわけはなく、
被害を一番まともに受けるのは胎児である。
水俣病のときに、地域の人の中に症状が現れだしたが、
不思議な事に妊娠中のお母さんたちには、ほとんど症状が現れず、
元気な赤ちゃんが誕生すると思われていた。
しかし、現実は多くの人の願いを破る事態が起きてきた。
誕生した赤ちゃんの多くは、重度の脳障害を持っていたのである。
お母さんの体に取り込まれた「有機水銀」は、赤ちゃんに集中して蓄積していたのである。

サリドマイド事件の時もそうであった。
優れた睡眠薬として利用された「サリドマイド」という合成物質は
発生3ヶ月以内の赤ちゃんに、襲いかかった。
このときも、お母さんには問題はほとんど発生していなかったと報告されている。

つまり、合成化学物質の問題は、胎児に対して最も敏感に反応していることを表している。
たとえ、一般的な大人に何の問題がなくとも、
お母さんのおなかにいる赤ちゃんには決定的なダメージを受ける。
日本の合成化学物質の使用安全基準は、胎児である赤ちゃんの存在を基準にはしていない。

実に恐ろしい事だと思う。
私たちの未来は、子どもたちに託される。
赤ちゃんこそ未来の宝であり、社会のいや、国家の宝である。
その大切な宝物を攻撃する可能性のある合成化学物質に対し
「恐ろしい」「危険だ」と
受け止める事が出来ないのであろうか。

この程度なら大丈夫、微量だから問題ないなどとする考えは、
赤ちゃんには全く通用しない。特に発生3ヶ月以内の赤ちゃん子とっては、
悪魔に襲われるのと同じである。
豊かさと便利さを追い求め製造・使用された合成化学物質は、
さまざまな角度から、悪魔になって赤ちゃんに襲い掛かっている。
しかも、1種類だけではない。10種類、100種類、いや、時には1000種類以上の悪魔が、
複合的に赤ちゃんに襲い掛かっている可能性がある。

日本の社会で普通に生活する限り、
お母さんの体の中に次々と合成化学物質が無断侵入してくることは避けられない。
ということは、お母さんの体は、常に微量の合成化学物質による複合汚染の可能性がある。

現在の日本では、この考えは理解されない。というより避けて通ろうとしている。

このような社会を、日本の歴史を変えるため、知識を持ち、意識を変えてほしい。
安全・安心を中心とした環境大国を目指し、未来の子どもたちのために
一人一人がまず一歩を踏み出してほしい。