危険な喫煙実態


喫煙者におこる肺の変化
〔資料提供:富山市呉羽内科医院 水上陽真氏〕

65歳女性 非喫煙者
夫も非喫煙者
75歳女性 非喫煙者
夫ヘビースモーカー
70歳男性1日10本
50年間喫煙
70歳男性1日60本
55年間喫煙
肺表面
きれいな肉色の正常な肺。 黒線はススやタール。 大部分が黒く変化。 全て真っ黒!
肺割面
スポンジ様で小さな穴の大きさは1/10mm、数は3億個。 少し拡大。黒い点はタール。 穴の大きさは5〜6mmに拡大。数は、正常の半分位。 正常な細胞がほとんどない

主流煙と副流煙


 副流煙は主流煙よりも有害です
 タバコの煙には、喫煙者が直接吸い込む「主流煙」と、点火部から立ち上る「副流煙」があります。有害成分は低温の不完全燃焼時により多く発生するため、副流煙は主流煙よりも多量の有害物質を含むことが知られています。
 また、喫煙者が吸い込んだ後に吐き出す煙を「呼出煙」と呼び、副流煙と合わせて
 「環境タバコ煙(ETS:Environmental Tobacco Smoke)」と言います。

タバコの三大有害物質
ニコチン
ニコチン依存を引き起こす原因物質で、中枢神経系に作用し、少量では興奮作用、大量では鎮静作用を示します。喫煙により、肺から速やかに吸収され全身に広がり、間接的には血管収縮作用ももたらします。また、代謝物は発ガン性が認められています。
タール
フィルターに茶色く付着するいわゆるヤニのようなべっとりしたもので、粒子相の総称です。タールには発ガン物質として有名なベンツピレンをはじめ、アミン類など数十種類の発ガン物質が含まれています。
一酸化炭素
酸素の180?200倍の結合能でヘモグロビンと結合します。それによって血液の酸素運搬機能が阻害され、組織の酸素欠乏を引き起こします。
タバコの煙には4000種類の化学物質が含まれ、そのうち200種類以上は有害物質です。


  主流煙 有害物質名 副流煙
発がん物質
(ng/本)
20〜40 ベンゾ(a)ピレン 68〜136
5.7〜43 ジメチルニトロサミン 680〜823
0.4〜5.9 メチルエチルニトロサミン 9.4〜30
1.3〜3.8 ジエチルニトロサミン 8.2〜73
100〜550 N -ニトロソノルニコチン 500〜2750
5.1〜22 ニトロソピロリジン 204〜387
1700 キノリン 18000
32 ヒドラジン 96
1.7 2-ナフチルアミン 67
160 0-トルイジン 3000
その他の有害物質
(mg/本)
10.2 タール(総称として) 34.5
0.46 ニコチン 1.27
0.16 アンモニア 7.4
31.4 一酸化炭素 14 8
63.5 二酸化炭素 79.5
0.014 窒素酸化物 0.051
0.228 フェノール類 0.603

タバコと疾患
 ガン、脳卒中、心筋梗塞、肺気腫、胃潰瘍など喫煙は様々な疾患の危険因子となります
 近年の疫学調査により、喫煙は肺ガンをはじめとする多くのガンを引き起こすことが明らかになっています。またタバコの有害物質は肺から急速に血液中に移行し全身に広がっていくため、呼吸器疾患だけにとどまらず脳卒中、心筋梗塞、慢性気管支炎、歯周病、胃潰瘍、肌の老化までもが喫煙による影響を受ける喫煙関連疾患であることがわかっています。


タバコの歴史
 タバコの軌跡
 近年、喫煙は「ND(ニコチン依存症)」という病気として捉えられるようになり、さまざまな喫煙関連疾患の危険因子であることも明らかになってきたことから、世界的にも禁煙の動きが広まっています。 しかし、今では健康に害のあると認識されているタバコが、どうして何百年もの長い間多くの人々に愛される存在であり続けたのでしょうか。 タバコのはじまりから、今日までを振り返ってみましょう。

 はじまり
 タバコは自然界における最大の科の1つ、ナス科タバコ属に分類され、南米アンデス高地で誕生したと考えられます。
アメリカ大陸で壮大な都市文明を発達させたマヤ族は、中米で早くからタバコを使用していたことが知られており、メキシコ・チアパス州のパレンケ遺跡には、「タバコを吸う神」のレリーフが刻まれています。 マヤ文明が繁栄していたころ、メキシコの中央高地のアステカ族では、タバコは神事祭事の折に神々に捧げる香として、戦勝祈願や予言、占いの折の供物として、病気治療の医薬として用いられたほか、特別な場合に王侯貴族、勇敢な戦士、武装商人、老人らによって喫煙されました。

 出会い
 15世紀後半、中米のマヤやアステカなど「メソアメリカ」と呼ばれる地で欠かせないものとなったタバコ文化や風習は、コロンブスとの出会いによって、ヨーロッパに伝えられ、さらに世界を巡ることになりました。
 黄金の国ジパングを目指して、船を西へ西へと進めたコロンブスは、スペインのパロス港を出て70日目、1492年10月12日に西インド諸島に到着しました。 コロンブスは、岸辺に集まった先住民達に帽子やガラス玉を与えました。 それに対し、先住民が差し出したものの中に、「香り高い乾燥した草の葉2〜3枚」があったのです。 これがタバコです。

 伝播
 16世紀の半ばごろ、ポルトガルのリスボンに駐在していたフランス公使ジャン・ニコはタバコの薬効を確信していました。
 彼は苗や種子をフランス宮廷に献上して、時の皇太后カトリーヌ・ド・メディシスの頭痛を嗅ぎタバコで治したと言われています。
 後年、タバコに含まれるアルカロイド物質は、このニコに因んで「ニコチン」と名づけられることになったそうです。
 15世紀後半に始まった大航海時代の波は、ついに日本にも及ぶこととなりました。 タバコも、ポルトガル人やスペイン人らの手によって、ヨーロッパからアジアの国々へ、そして日本の長崎や鹿児島へもたらされました。

 刺激の文化
 香辛料、コーヒー、ココア、茶、タバコなど、大航海時代の波に乗って世界中に広まった嗜好の品々には、ある共通するものがあります。 それは『刺激』です。 その刺激には、人間の味覚や嗅覚に対するものと、中枢神経系に対するものとがあります。 コショウ、ナツメグ、チョウジなどはインドやモルッカ諸島から、トウガラシは中南米からヨーロッパにもたらされたものです。 
コーヒーはエチオピアからアラブの人々を経て、ココアは中米メキシコから、タバコなどとともにヨーロッパに伝わりました。
茶は、鎌倉時代に中国から日本に伝わったものを、オランダの東インド会社が輸入したのが最初と言われています。
昔から世界各地に存在していた酒が、中枢神経の働きを一時麻痺させるのに対し、コーヒーや茶に含まれるカフェインやニコチンは、中枢神経への軽い刺激によって、心地よい覚醒感や鎮静効果をもたらしました。 同じ新大陸の「依存性」の植物でもコカは、もっぱらアンデス高地の先住民のものとのイメージから脱却できなかったのは、タバコとは対照的で興味深いことです。



 万能薬
 アメリカ先住民にとって、タバコにはさまざまな役割がありましたが、その中でヨーロッパ人が最も感銘を受け、理解しえたのは医薬、万能薬としての側面でした。 特にペストの大流行(16世紀後半〜17世紀中ごろ)などに対し、医学がそれほど有効な治療法を確立できていなかった時代は、新世界からもたらされた未知の植物であるタバコは、またたく間に万能薬に祭り上げられてしまいました。
 ひとたび異文化の壁を越えると、タバコは確実に浸透していきました。 タバコに含まれるニコチンの依存性が、さまざまな意味で人類を虜にし、タバコの浸透を助けたと言えます。 18世紀に入ってもタバコは依然として、医療目的ないしは病気の予防のためという理由に大いに支えられていました。

 反タバコ
 このように、世界中にタバコが広まり、受け入れられていきましたが、医学者も含めて、当初からタバコの普及に反対する者がいたことも忘れてはなりません。
 早くからタバコの習慣性が認識されていたこともあり、タバコは万能薬どころか身体に悪いと主張する論者もいたのです。
 また痰壷の使用など、喫煙の見栄えの悪さを批判する者や火災の危険から反対する者などがありました。
 さらに異教徒の風習として非難する向きも多く、教皇庁は聖職者のタバコの使用に対して何度も禁令を発しています。

 喫煙病
 19世紀後半には一種の職業病と考えられていた肺がんは、1930年代に入ると英国や米国、ドイツの学者らによって喫煙との関係が指摘されるようになり、50年代に研究が急速に進展しました。 その結果、60年代前半には喫煙と肺がんの因果関係について、英米において公式な報告書が出されるに至ったのです
 。そして今日では、喫煙は“喫煙病(依存症+喫煙関連疾患)”という全身の病気であると認識されるようになり、治療が必要と判断されています。

女性のための禁煙

 タバコはお肌の大敵です
 タバコを吸うと美容における多くのデメリットが発生します。 肌はくすみ、シミやしわが増えていきます。また、スモーカーズフェイスという喫煙者特有の顔立ちやしわがれ声、口臭や歯・歯肉の着色等も引き起こしてしまいます。 若さ、美しさを守るためには、まず禁煙からスタートすることが大切です。

 女性の喫煙
 女性が喫煙すると、肌への影響だけではなく、不妊になる危険性、閉経年齢が早くなる、骨粗しょう症になる可能性等多くのリスクが発生します。

 妊娠と喫煙
 妊娠中の喫煙の影響は、本人にとどまらず胎児にも影響を与えるという問題も抱えています。妊婦の喫煙によって流・早産、分娩時の異常、胎児の発育障害(低出生体重児等)、SIDS(乳幼児突然死症候群)等、喫煙者本人、胎児ともに様々な危険性が高まることが明らかになっています。




健康増進法(平成14年8月2日法律第103号)抜粋

 第25条
  
学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに準じる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう)を防止するために必要な措置を講ずるよう努めなければならない。



         
  


やっぱりタバコは体に悪い影響を与えるようです。

日本はまだまだタバコを吸う人が多く、

最近は女性の若年層での喫煙率が上昇しているとか・・・。

タバコは美容上の害も報告されていますから、

綺麗になりたい女性、健康を保ちたい人は

タバコに手を出さないことが得策のようです。

既に喫煙者の人は禁煙、それが無理なら減煙しましょうね。


一人一人の努力と気遣いで、

未来の地球環境と子どもたちを守ろう