薬離栄養学が必要なわけ その1



食品添加物と農薬が人の身体を蝕(むしば)


病気を生む最大の原因は、石油や石炭などから生産される
有害な化学物質全般で、食品添加物、農薬、洗剤などや、
プラスチック製品などから発生する環境ホルモン(内分泌かく乱物質)です。
これらの有害化学物質は、私たちの生活の中にあふれていて、
人体に悪影響を及ぼし、成長を阻み、健康を蝕んでいます。
これらの有害な化学物質は、大きく分けて、

ガンなどの悪性疾患、
アトピー性皮膚炎などアレルギー性疾患、
鬱や多動症などの精神疾患、
そして婦人病

という、四つの疾患の最大の原因です。

食品を例にとると、スーパーなどで売られている加工食品の中で、
食品添加物や着色料、酸化防止剤や防腐剤などが、
全く混入されていない食品を探すのは、困難です。
ホテルに泊まり食事をとっても、
合成化学調味料が使われ、着色料、発色剤で
色のどぎついものが出てきます。
サラダの野菜にも農薬は混じっているでしょう。

人の細胞は、年月とともに徐々に壊れていきます。
有害な化学物質は、細胞や組織の老化に拍車をかけます。

ですから、それらを修復し、元に戻す作用を持つ
ビタミン、ミネラル、酵素が必要なので、
大量に摂らなければ、人の身体は衰えるばかりで、
元に戻りにくくなってしまいます。
タンパク質をつくっているアミノ酸も大事です。
これらが体内の血液を通し全身に充分行き届いてこそ
元気な身体が維持できるのです。



野菜からビタミン、ミネラルが減少

有害化学物質と並ぶ病気の原因に、
ミネラルとビタミンの不足があります。
今の日本人は、脂肪、砂糖、肉類を摂りすぎています。
それが肥満や動脈硬化の原因になっています。
これらを減らし、ビタミン、ミネラルの豊富な
野菜や穀物を重点的にとることを心がけるべきです。

二十世紀の中ごろまでは、
野菜でビタミンやミネラルの必要量を補うことが可能でしたが、
近年それは難しい状況になってきています。
1950年と約40年後の1991年に、
食物に含まれる栄養素を分析した農林試験場のデーターによると、
野菜の多くは40年前と比較して、
ビタミン、ミネラル、マグネシウム、アミノ酸などの成分が、
平均して約三分の一に減っています。
つまり1950年当時と同じに摂取するには、
当時の3倍の野菜を食べなければならない計算になります。
単純にいえば、
100g食べていたほうれん草は、
300g食べる必要があるのです。

野菜の栄養価が低下した原因は、化学肥料と殺虫剤です。
化学肥料による大量生産と殺虫剤による微生物の死滅が、
土壌の中のミネラルを枯渇させてしまったのです。

ですから、好むと好まざるとにかかわらず、
食事で不足するビタミンとミネラルは、
栄養補助食品(サプリメント)で補う時代になったのです。
発がん性物質があふれた現代の生活の中で、
ビタミン、ミネラルの欠乏した状態では、
がんに罹りやすくなってしまいます。
ビタミン、ミネラルが不足状態だと、
遺伝子、DNAが傷ついても修復が難しくなります。
傷ついた遺伝子を持った細胞が分裂すると、がん組織が発生します。
さらに、免疫力が低下し、がんになりやすい体質にもなります。



危険な油が寿命を縮める

現代の食用油の多くは危険性が強いです。
昔の油は、菜種やゴマを圧縮し搾るだけの圧搾製法で作られていました。
ところが今の食用油は、製造過程で不純物が混じるような製法でつくります。
その製法とは、原料の大豆やコーンをすりつぶし、
そこに石油系の物質を混ぜて、高熱処理で油を抽出します。
そのうえ酸化を防ぐため不飽和結合の部分に水素添加をします。
熱処理で、善玉脂肪であるシス脂肪酸が、
人体に有害な作用をもたらすトランス脂肪酸に構造変化してしまいます。

トランス脂肪酸は発がん性があります。
そのうえ、心筋梗塞や動脈硬化、糖尿病を起こすことが、
欧米のさまざまな研究で明らかにされています。
まさに、生活習慣病の一大原因なのです。
有害な植物油として特に注意が必要なものは、
マーガリンです。
マーガリンには、トランス脂肪酸が10%以上も含まれています。

なぜ、危険な油が作られるのかといえば、答えは簡単です。
大量に製造ができ安価、そして日持ちが良い。
「植物性」との宣伝文句に乗せられ、使うことにも注意をすべきです。
家庭で、安価な油で揚げたてんぷらやフライを食べることは、
寿命を縮める行為であるといえるのです。
また、市販のお弁当のてんぷらやフライは
何度も使い古した油で揚げるので、
出来るだけ避けたほうが身体のためです。

油を使うときは、ゴマ油、菜種油、オリーブオイルを選んでください。



玄米は完全栄養食品

世界の民族には古来より培ってきた独自の食文化があります。
各民族の遺伝子が、祖先の食べてきたものを記憶しているのです。

例えば、アメリカの先住民族インディアンたちは、
何世紀にもわたり狩猟を行い、肉を食べ続けてきました。
一方、日本人は農耕に頼る生活を基盤としてきました。
野菜、米、魚などで充分だったのです。
昔は玄米食が中心でした。
玄米はビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。
特にビタミンC、ビタミンB群、ビタミンE、
マグネシウム、カルシウムなどを多く含んでいます。
また、脂肪、たんぱく質も豊富です。
玄米は、バランスの取れた完全栄養食なのです

戦国時代の武将たちは、玄米を一日に一升も食べていました。
「合」でなく「升」です。今では考えられない量です。
それを味噌汁と少量のお菜で食べて、戦場に赴きました。
簡単な食事にもかかわらず、活力はみなぎっていました。
栄養学的にいえば、それでも充分だったのです。

現代人の食生活は、不必要なものを摂取するかわりに、
必要な栄養素が欠けていて、バランスが取れていません。
特に栄養や食生活に関していえば、
「日本人の原点に戻る」ことがいかに大事か、
声を大にして強調したいところです。

ビジネスも家事もスピード化の時代です。
しかし、こと食に関しては、時間を省かないでほしいと思います。

アメリカのファーストフードに対して
ヨーロッパではスローフード運動が起きています。
できるだけ、無農薬で手間隙を掛け、丹精込めて食物を育て、
愛情を注いで調理して、ゆっくり楽しく食べようということなのです。

こうした昔ながらの食生活が人間と自然との調和を取り戻し、
豊かな国家を形成して行くことに繋がります。



異常な環境が異常な犯罪を誘発する

最近、若年層による異常な犯罪が増えています。
一昔前なら考えられないような残忍さと、
常識では説明がつかない不可解な行動ではないでしょうか。

これらの犯罪は、食生活の乱れと、
秩序ない生活環境が主な原因であると思います。
その子どもたちの多くは、家庭で食事を摂らず、
コンビニの弁当やスナック菓子、レンジで調理するファーストフードで
おなかを満たす食生活をしています。

これらの食品の大きな特徴は、
危険な油、過剰な砂糖、膨大な食品添加物、
ビタミンとミネラルの絶対的な不足です。
身体をつくるための食品ではなく、壊すための食品でしょう。

また、レンタルビデオ・DVD店には、
残忍なシーンが満載のビデオが所狭しと並んでいます。
そうしたものを見るたび、マインドコントロールされ、
ますます精神がキレやすくなっていく状況をつくりあげています。

都会では、電車の中などで、いきなり怒り出す人を
よく見かけることが、増えてきました。
「バカヤロー、オヤジ、コノヤロー」などと、
使う言葉も尋常ではありません。
子どもに限らず大人でも、
ネクタイを締めた一見普通のサラリーマンなどが、
急に態度を豹変させキレるのは、
現代特有の不気味な光景だといえます。

そして、学校ではいじめ、家庭では虐待といった話題が
連日のように新聞紙上に掲載されています。

これらには何らかの大きな要因があるはずです。
その原因を突き止めてゆくと、
有害化学物質の体内汚染と、
ビタミンとミネラルの不足という、二つのことに行き着きます。


これらのことや、合成化学物質や有害化学物質の人体への影響を防ぐには、
医者や薬に頼ることのなく、
病気にならない健康管理を常に続けてゆくことが、大切です。
自分の身体は自分で治せるものなのです。